トップページ >> ホームレス中学生

ホームレス中学生



ネットで知ってから1日も早く読みたいと思っていた「ホームレス中学生」。娘が買って来たのはしていたのですが、「私が読み終わってから!」と言うのでうずうずしながら待っていました。今日、ようやく回って来たので一気に読みましたが、ほんとに泣けました。

ホームレス中学生
ホームレス中学生

まず表紙を見ると、帯に「ダンボールを食べ、ウンコの神様と呼ばれた・・・麒麟・田村のせつな面白い公園生活!!」とあり、「人々にパンを与えたアンパンマン、ハトからパンを奪った田村くん。どちらの話も、みんなに生きる勇気を与えてくれる」と言うやなせたかしさんの推薦文(?)があるのですが、まさにその通りだと思いました。

中学生の時、生活が立ち行かなくなったお父さんのために家を追われ、しかも、お父さんは家族を「解散」してしまいます。「厳しいとは思いますが、これは各々頑張って生きてください。………解散!!」-この言葉には絶句してしまいました。

田村家の兄弟3人-大学生の兄、高校生の姉、そして中学生の田村少年はホームレスになってしまいました。しかも、田村さんはひとりで… それからは、空腹や色んなものと戦い、そして友達や周りの親切に助けられて、何とか兄弟で生きていけるようになるさまが描かれています。泣ける話あり、くすっと笑える話ありで、ぐいぐい引き込まれるように読みました。この本は田村さんご自身が本当に(失礼。ゴーストじゃないのかと言う意味です)書かれたのでしょうか。文章がうますぎないところが逆にリアルな感じを出しているんじゃないかと思いました。

ビックリしたのは、こんな過酷な状況にありながら、田村さんは常に感謝を忘れず、誰もうらんだりしていないことです。そう、お父さんまでも。家族を解散せざるを得なかったお父さんのことをしっかりと受け止めているんですね。

また、周囲の人たちの親切にはほんとうに頭の下がる思いで読みました。「うちの子がこんな友達を連れて来たら自分ならどうするだろう…」そんな風に考えながら読めば読むほど、田村さんのお友達の親御さんたちは本当の意味で「偉い人たち」だと思いましたね。その親切がなければ、田村家の子供たちはこれほど立派になれなかったかもしれません。今の田村さん、そしてご兄弟を育てたのは、他でもない「よその親切なおじさん、おばさん」だったわけですよね。これには心底感動、そして感心しました。

あと、感じたのは「甘やかされて育つのも悪いことじゃないな」と言うことです。ご自分でも言われている通り、アトピーのため甘やかされて育った田村さん。そのことが、ひとに対して素直でひねくれていない心を育てたんじゃないかなと思いました。もちろん、「甘い」のと「わがままを許す」のは全然違うことですけど。

あとがきには、本当にたくさんの方々への感謝の気持ちが綴られていて、それにも本当に感動しました。あの状況で、こんな気持ちを持ち続けることが出来たのは、きっとお母さまとお兄さん、お姉さんのおかげだと思います。お兄さんがとてもしっかりしているのにはほんとうに感心しました。

個人的には、田村さんのお姉さんがすごくいいなと思ってしまいました。「お姉さん、いいよね~」って言うと、娘に「え~っ」と言われてしまいましたが。でも、すっごく好きなタイプですね。今は、どうされているのかな。

田村さんがこんなに立派になって、お母さまもきっと喜んでいらっしゃることでしょう。そして、みんなが田村さんのお母さまのことを知り、素敵なお母さんだったんだなと思っていると思います。本当に感動しました。




Posted by ふう&まい : 18:52 | Comments (0) | Trackbacks (0) | 今日もし・あ・わ・せTop ▲

trackbacks

trackbackURL:

comments

コメントを投稿

(はじめてコメントされる場合、管理者の承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。再度コメントを投稿する必要はありません。)